8月1日(土)にアクトシティ浜松 中ホールにてピアニスト今田篤さんのピアノリサイタルが行われました。この公演の数日前に浜松市内でクラスターが発生し、私自身は行くことを断念しましたが、友人が実際行ってきたことをリポートしてくれました。
「Concert in Normal~新しい生活様式のための」という、まさにwithコロナ×音楽の一つの形を提示してくださったな、と思いましたのでご紹介します。
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<Mさんのブログより>
今田篤さんのリサイタルに行って来ました。
チケットを買った時にはまだ浜松は、コロナ感染者一桁だったので全然心配していなかったのですが、この1週間であっという間に増えてしまい具体的なコンビニの名前やお店の名前が飛び交っています。
そんな中、市外から浜松の街の中へ出かけていう事自体が大丈夫か不安もあり、今朝までどうするどうする?と友人とライン。
でも主催者からのコロナ対策のお知らせなどしっかりしたメールを受け取っていたのと、どんな風にしているのか見ておきたいという好奇心もあり行く事にしたのでした。
案の定、入口はこんな感じ。
フェイスシールドを着用した係りの方が大勢いらして、検温やソーシャルディスタンスを促しとてもキメ細かい行動。
床にはコーンの小さいのがあちらこちらに。
ホールの中で大声で話したり笑っている人も皆無でちょっと異様な感じもしますが、これで良いのです。
音楽を聴きに来たのですから。。。
開始10分前の会場の様子です。
このあと、もう少し人が入って、1人置きに座り700人のところに250人くらいでしょうか。
両方の肘掛けに腕をかけたり出来るし、聴衆としてはゆったりした感じはとても心地よい。
クラシックのコンサートって咳をする人多く、曲と曲の間には必ずなぜか咳が響き合うのですが。。。。全く無し。
マスクで聞こえない?怖くて咳できない?
プログラムには〜新しい生活様式のための〜と書かれています。
さらに久しぶりに聞く生のピアノの音。今田さんの1曲目シューマンのアラベスクを聴いていたら涙が出て来ました。
この流れるような鍵盤から出る音が胸の中にスーッと入って来て。。。。最高の瞬間。
やはり生に勝るものはない!
そして今田さんのベートーベンソナタ6番やブラームスのパガニーニの主題による変奏曲は圧巻。
8年前の今田さんを思い浮かべながら、頑張ったね!成長したね!とおばちゃんのような気持ちになりました。
素晴らしい内容のコンサートでしたね!
終了後もアナウンスによって後列から順番にゆっくりとホールを出て来たのでソーシャルディスタンスは守れていたし、コンサートの会場内でもおしゃべりはほぼなし。こんな形ならコンサートはどんどんやるべきだと思いました。
安心していけるコンサートのお手本を見せてもらえましたし、これなら音楽家も積極的になれるのではないかしら。
アンケートはWebで。というのもアイデアですよね。
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